| STF(Silkscreen Transfer Film)を有効にご利用いただくためのヒント集です。 皆様と情報を共有いたしたく、皆様のご経験やアイデアを頂ければ、追補して参りたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。 【単色プリント】 1) インクはPlastisolインクを使用してください。 2) 通常使用するメッシュは110〜156、細番手のスクリーンを推奨します。 3) スキージはワンストロール(一回の押し付け)でインクを掻き出す。 4) TPUパウダーを振り、余分なパウダーを叩き落す。 5) ベルトコンベア式乾燥機で、パウダーを溶かす。 6) Heat Press機で生地に転写。 7) Hot Peelタイプはプレス後3-5秒程度待って、熱いうちに剥がす。 Cool Peelは完全に室温まで下げてから剥がす。 【多色プリント】 基本的な使用方法は単色プリントとおなじですが、以下の点にご留意ください: 1) 初めの色をプリントしたら、まずそのインクをGel化させてから、次の色ごとにGel化を行う。重要なことは、インクを完全に硬化させないことです。 2) Gel化の温度は使用するPlastisolインクの特性によるので、個別に事前のテストが必要ですが、目安として、InkをGel上にするためには、速乾性のものであれば、93℃を超えないようにする。 標準タイプのWhiteとかであれば、126‐137℃を上限として、ベルトコンベアで乾燥することを推奨します。 3) 最後のカラーはプリント面全面をカバーするクリアインクないし白インクを使用します。 4) 色の順番は色の濃い順にプリントをします。 5) 細かい柄、ないし、Blackをプリントする場合は、230、細番手のスクリーンを使用するとシャープなプリントができますが、この場合は、インク量を確保するために、スキージ操作は数回行う必要があります。 6) 色ごとにシートをプリント台から外すことになるので、色ずれが起きないようにそのシートがつねに正確にセットできるように位置合わせをすることが重要です。 【その他の注意事項】 1) パウダー焼き付けを完了したシートを重ねて保管する場合は、パウダーの乾燥具合によっては、溶けたパウダーが接触するフィルムに貼り付いてしまう場合があるので、シリコンシートなどを間に挟んでおくことを推奨します。 2) 使用するインク、ベルトコンペア式乾燥機の温度・速度、あるいはそれに伴うGel化の出来具合、ないし、インクの硬化具合により、転写や洗濯堅牢度に影響が出る場合がありますので、御使用なさる素材・機材によりベストな条件を個別に見つけていただく必要があります。 3) スキージの使い方や、使用するインク・機材、あるいはシートを設置する場所の正確さなど、プリントを失敗する原因は各所に潜んでいますので、徐々に成功率が上がるようなコツと技術の習得を心がけてください。 |